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A-528 イットリウムエシキン石(Aeschynite-Y)と鉄礬石榴石(Almandine)
紙製黒箱75�弌�60�弌�20��.母岩約65�弌�40�弌�25��.
母岩全体の重量:55.8ｇ.商品全体の重量約64ｇ.
Aeschynite-Y イットリウムエシキン石
(Y3+,Ca,Fe2+,Th)(Ti4+,Nb5+,Ta,W)2(O,OH)6 直方晶系.自形
結晶は板状および柱状.結晶は脆い.色:黄色・赤褐色・茶褐色・
褐黒色・黒色など.光沢:亜金属光沢〜樹脂光沢.モース硬度:5〜
6.比重:4.82〜4.93.劈開:{100},{010},{001}3方向に完全.条
痕:白色〜黄色.熱塩酸・硫酸に可溶.弱い放射能がある.
Almandine 鉄礬石榴石 Fe2+3Al2[SiO4]3 立方晶系.結晶は偏菱
二十四面体・直方十二面体など,これを基調とした立体.ほか塊状
集合などになる.色:淡赤色・赤色・赤橙色・褐赤色・赤紫色・暗
褐色・黒色など.光沢:ガラス光沢.モース硬度:7〜7.5.比重:4.31.
劈開:無し.裂開が発達することがある.条痕:白色.
産地:三重県三重郡菰野町菰野 三滝川.
イットリウムエシキン石はイットリウム(Y)とチタン(Ti)を主成分とする酸化鉱物の一つです.鉄礬石榴石は比較的普通に産する石榴石類の一種です.花崗岩を切る脈状の珪長岩質ペグマタイトより産しました.白色の長石,灰白色ガラス光沢の石英,黒色の雲母からなる集合中に,暗褐色ガラス光沢〜樹脂光沢を呈するイットリウムエシキン石(長さ約4��)と,淡い赤色ガラス光沢を呈する粒状の鉄礬石榴石が同一標本内に共存しています.顕微鏡下での拡大写真あり.少量のウラニウムやトリウムを含有し,弱い放射能を有しています.
三重県三重郡菰野町菰野 三滝川露頭
